home>

愛って何?

三種類!?

愛と一口に言っても、捉え方は人それぞれです。日本人はなかなか「愛してる」と言いません。そして、青少年は映画やドラマで観た情熱的な「愛してる!」を漠然とそういうものだと捉えます。実際、愛と呼ばれるものには三種類あります。

利己的な愛

これは愛というよりも、感情や欲望といったものです。普通、愛しているなら、その人のためになることを最優先に考えます。しかし、利己的な人は自分の欲求を満足させることに執着します。ストーカーなどは典型的です。好きな人を追いかけ回し、プライバシーを侵害し、恐怖を与え、奪い、それでいて「どうして僕の愛がわからないんだ!」なんて言ってのけます。これは欲望に突き動かされているだけです。抑えきれないくらいの感情や欲求を、愛と呼んでいるだけです。
あなたが ストーカーのような一方的で極端なことをしていなくても、これは誰にもありがちな形です。好きな人と会うために、学校や友達や家族をないがしろにするのであれば、やはり自分自身を満足させているのです。ほんとうはもう帰らなきゃいけないのに、いつまでもいちゃいちゃして生活に支障を来すようならこれです。「愛してるからセックスしたい」なんて言うなら100%これです。むしろ愛とは正反対のものです。

条件付きの愛

あなたはどうして今の相手を愛していますか?優しいから、ハンサムだから、かわいいから、気が合うから、頼りになるから、何か理由があるでしょうか?では、もし相手がその条件を満たさなくなったらどうなりますか?あなたの傷つく事を言ったり、冷たくされたり、裏切られたと感じたら、あなたはどうするでしょうか。もう愛せない、または憎むようになってしまうのであれば、それは条件付きの愛だからです。誰でも、自分を愛してくれる人のことは愛せます。悪い人だって自分に都合のいい人は大切にします。しかし、どんなに気の合う人でも、別の人間である以上必ず違うところがあります。長く付き合っていると、嫌いだと思う面がいくつも出てくるでしょう。独身なら無理に嫌いな人と付き合う必要もありませんが、わがままで条件が厳しいと誰と付き合ってもうまくいきません。そして、結婚するまでには「嫌い」を克服できるようにならなければいけません。

無条件の愛

これは最も純粋な愛です。全ての人に無条件に及ぶものです。果てしなく忍耐し、困難に耐え、信じ続け、希望を持ち続けることができます。相手が良い人でも、悪い人でも、最善の方法で接することができます。母親が、子どもを愛するようなものです。どんなに反抗的な子どもであっても、寛容で、子どものためには命も惜しみません。幼い子どものようです。人見知りする子もいますが、誰にでも無邪気な精一杯の笑顔を振りまいてくれます。あなたが一番嫌いなタイプの人を思い浮かべてみましょう。あなたは過去にその人にどのように接しましたか?反省すべきところが見つかったなら、次はもう少し愛を持って接してみましょう。あなたが、「嫌いな人がいないとは言い切れないけど、でも全ての人に愛を持って接したい」と思っているのであれば、あなたの胸の中には既にこの愛が宿っています。この気持ちを大切に育ててください。あなたがいくら完全に近い愛を持っていても、相性が悪かったり、相手が結婚にふさわしい生活のできない人であれば、その人と結婚することはできないでしょう。それでも、この愛を持っているのであれば、あなたは多くの人に愛され、幸せになれるでしょう。

愛は人の性質の一部であって、恋愛に限らず、全ての人間関係に現れます。
交際相手を選ぶときは、自分に対してどのように接してくれるかよりも、他の人にどのように振舞うかを見るのが最も近道です。相手はあなたを大切にしてくれるでしょう。しかし、問題が生じた時には、相手が誰かにした最も悪い振る舞いが、自分に向くと思ってください。もちろんあなた自身にも言えることです。
恋は素晴らしいものです。あなたの情熱をかき立てて、あなたの持つ愛を最大限に引き出してくれるでしょう。きっとあなたは失敗したり、悩んだり傷ついたりしますが、どうぞ耐え忍んで最良の愛ある選択をしてください。そうすることであなたの愛はより洗練され、成長していくでしょう。自分勝手に振舞ったり、安易に肉体関係に走ると、成長しないばかりか純粋な愛から遠ざかって、利己的な愛しか持てなくなってしまいます。

home>





不登校なら